MYOKYOJI

2006年8月アーカイブ

「共生」

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 南太平洋のソロモン諸島では、木を伐るのに不思議な風習があるそうです。木があまりにも大 きくて歯がたたないと、原住民たちは怒鳴りつけてその木を倒すのだそうです。特別な能力をも った樵たちが夜明けにそっと木に忍び寄り、いきなり声の限りわめきたて、これを三十日にわ たって毎朝欠かさず続けると、木は次第に衰えて、ついに倒れてしまうそうです。怒鳴り声が木 のいのちを殺すのです。原住民の話しでは、これで倒れない木はないそうです。
 この話しを聞いてすぐに頭に浮かんだことは、桜守の人がいつも桜の木に声をかけてやるとい う話しです。「今年も立派に咲いてくれてありがとう。来年もよろしく頼むね」と、やさしく声を 聞かせたり、やさしく声をかけてやるとよく成長すという話しもよく聞きます。  みないのちをもっているのです。 「すべてのいのちはそれを愛そう愛そうとしている者のものであって、それを傷つけよう傷つけ ようとしている者のものではない」という言葉があります。
 木も花も草もあらゆる生き物すべて、愛そうとしているものの働きによって、いのちを輝かし て生きているのです、傷ついたいのちも、その働きによって癒されるのです。逆に傷つけようと する働きによって、いのちを殺してしまうのです。私たちの怒鳴り声や差別する声、相手を傷つ ける言葉や行為によっていのちを殺しているのです。  21世紀に向けて、あらゆるいのちとの共生ということが強く叫ばれています。現代人は豊かさ、 便利さ、快適さを求めて、それと引き換えに海を汚し川を汚し、自然を破壊し多くのいのちを殺 してきました。それ故、世界中の人々がすべてのいのちをどこまでも愛そう愛そうと喚びかけて くださっているいのちの喚び声に遇い、お念仏を申しながら共に生きていかねばならないのです。

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