花を見る 花も見ている
人知るもよし 人知らぬもよし 花は咲くなり
法話
今日行ったお寺の掲示板に「花を見る 花も見ている」という言葉が書かれていました。花も私たちを見ているのです。花はどのように見ているのでしょうか。冷たい人、優しい人、乱暴な人、すぐ比べて見ている人、無関心な人・・・・。優しい暖かい言葉をかけると花も喜ぶと言います。反対に乱暴な人が近づくと拒否反応を示すと言われます。花も見ているのです。そして花に見られると恥ずかしいです。花は人が知ろうが、知られまいが、一筋の気持ちで咲いています。私たちはすぐに人によく見てもらおう、認めてもらおう、偉い人に見てもらおう、賢い人に見てもらおうと、自分を飾ったり、誤魔化したり、偽ったりしています。またそいう自分にもなかなか気づきません。気づかせてくれる働きに遇わないと気づけないのです。いつも花に見られているのだなあという感性を持ちたいものです。