MYOKYOJI

8月の言葉と法話

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宗教とは 変化に対応できる力を 与えてくれるものである。

私が仏に近づくのではない。仏が私に近づき来てくれているのです。

 法話

この世は無常です。毎日毎日変化しています。小さな変化は問題はないのですが、大きな変化に会うと大変苦しくなります。生活が一変します。どうすれば苦しみを乗り越えていけるか、それを教えているのが正しい宗教です。今年は天候も不順です。暑くなったり寒くなったりの変化に対応できなければ病気になります。若い時はいろいろと変化に対応できても、歳をとれば対応できなくなります。歳をとり環境が変わったり仕事が変わるとなかなかついていけなくなります。ダウイーンの言葉はとても説得力があります。「強いものが生き残れるのではない、賢いものが生き残れるのではない、変化に対応できるものが生き残れるのだ」。 宗教は変化に対応できる力を与えるものです。苦しみを乗り越えていける力を与えるものです。救いとは良い結果を得ることではない。たまたま良い結果を得たとしても、一寸先はどうなるかわかりません。仏教でいう救いとは、変化に対応できる確かな因・要・土台・根を得ることです。人間は縁ひとつでどうなるかわかりません。確かな根っこを持っていないのです。だからふらふらするのです。根なし草のような存在です。だから確かな因・根・土台・要が必要なのです。 阿弥陀如来という仏さまは、私たちが仏に近づいて仏のような存在になるのではなく、仏の方から私のところに来て、私の土台・根・要になると働いてくださっているのです。阿弥陀如来に遇えば、苦しみの中、如来とともに生き抜き、苦しみを乗り越え、変化に対応できる力を与えてくださるのです

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