MYOKYOJI

2011年6月アーカイブ

6月の言葉と法話

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よく自分に問うてください。一度きりの人生を、どのように生きるかを。

善人になるより、悪人と気づくことのほうが難しい。

 法話

山本有三さんの言葉に「たった一人しかない自分を たった一度しかない一生を ほんとうに生かさなかったら 人間に生まれてきた甲斐がないじゃないか」とあります。私たちは一度きりの人生をどう生きるかを、よく自分に問うてみなければなりません。人生は何が起こるかわかりません。時にまさかということも起こります。いつ人生が終わるかもわかりません。いまが大事です。「仏法に明日ということあるまじきそうろう」とあるように、仏教は、つねに「いま」ということを問うています。「人生はやり直すことは出来ませんが、ふりかえることは出来ます」 ときに立ち止まって自分の人生を振り返り問うてみることは大切です。仏教に自分の人生を問うてみてください。たとえ短い人生でも、私が私であって良かった、世間的には出世や評価はされなくても、いのちを輝かし、多くのいのちに感謝し、ありがとうといえる人生を歩みたいものです。  人間は善人になるより悪人と気づくことのほうが難しいのです。何故かというと自分中心の眼しか持っていないからです。自分では悪人と気づけないのです。悪いことをしても、まだあいつよりましだと自分を弁護しています。仏の光に照らされないと、真実の鏡に照らされないと自分は見えないのです。私がどこまでも罪悪深重の悪人であり、どこまでも救われない私だと気づいた時、仏の光、仏の慈悲に抱かれ、照らされていたことに気づき救われるのです。

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