MYOKYOJI

2011年7月アーカイブ

7月の言葉と法話

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苦しみの原因は、思い通りにしたいという心です。思い通りにならないから苦しいのです。

念仏に遇うとは、大津波に遇いながら満開の花を咲かせた桜の木のように、生きる土台がしっかりすることです。

 法話

 「如来の作願をたづぬれば、苦悩の有情をすてずして」とご和讃にあるように、人々の苦悩を救うために阿弥陀如来が本願を起されたのです。何故人は苦しむのか、それは法に背くからです。逆らうからです。ありのままをありのままに見れないからです。みな自分の都合で見ているからです。人はみな自我・我執があります。この自我・我執であらゆるものを見ています。この自我・我執は思い通りにしたいという心です。たとえば我は、歳をとりたくない、いつまでも若くいたい、別れたくない、死にたくないとと無常の法に背いた思いを持っています。思い通りにならないから苦しいのです。何事においても同じです。仕事でも、人間関係でも、思い通りにならないから苦しいのです。苦しい時、腹が立った時、愚痴が出た時、自分に問うてみてください。私の思い通りにしたいという心が原因で、思い通りにならないから苦しいのであるとわかります。それが見えたら、事実を事実として受けとめ、苦悩を乗り越えることが出来ます。

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