花それぞれ 人それぞれ それぞれに咲く
雨なしの空梅雨つづきを愚痴っていたら 本格的な梅雨がきて また愚痴がでた (浅田正作)
法話
花はそれぞれに咲いています。いろんな花が季節ごとに、他の花と比べることをせず見事に咲いています。大きい花・小さい花、匂いの良い花・匂いの無い花、豪華な花・質素な花、人に注目される花・されない花、人知るもよし、知らぬもよし、花は咲くなりです。人間もそれぞれです。いろんな人がいます。比べなくていいのです。比べるから苦しむのです。比べて喜べば人を傷つけます。比べて悲しめば自分を見失います。与えられたいのちをそれぞれに精一杯輝かせて生きるのです。
人間とは本当に身勝手な生き物です。思い通りにいかなかったら、すぐに腹を立てたり愚痴をこぼしています。空梅雨で雨が降らなかったら、農家の方は大変です。また庭の水やりも大変です。夏に水不足になれば大変です。少しは雨が欲しいです。愚痴をこぼしていると今度は本格的な梅雨がきて毎日雨です。外出するのも大変です。洗濯も出来ず、畑も心配です。雨が止んでくれないかなと愚痴が出ます。それぞれ受け止めていくしかありません。また本当に身勝手な私であると知らせていただくのです。自分の愚かさを知ると素直になれます。謙虚になり事実を受けとめていけます。