仏法を聞けば いつも地獄行きの種をまいている 私の姿が見えてくる
阿弥陀如来は 地獄行きの私をそのまま救うために お念仏となられたのです
法話
私たちの日常生活は、いつも地獄行きの種をまいています。親鸞聖人が「地獄は一定すみかぞかし」と述べられているように、地獄行きは間違いないです。ただその事実に気づかないのです。仏の真実・仏の光に照らされて見えてくるのです。思い通りにいかなければすぐに腹をたて愚痴をこぼしています。嘘を言います、悪口を言います、飾り、誤魔化しています。善いことをしても、それに執着し「せっかくしてやったのに」という愚痴が出ます。いつも自分の好みで損得で勝手な分別で、人を選び比べ分け隔てしています。本当に毎日毎日地獄行きの種をまいているのです。 こんな私たちを必ず救うと阿弥陀如来は本願を起されました。どうすれば地獄行き間違いのない私たちをそのまま救うことができるかと、ながい長い間悩みぬかれ、お念仏の救いを選び取られ、阿弥陀如来自らが念仏となられたのです。念仏になれば、どんな人でも称えることができ、その人をどこまでも支え、浄土へと連れて行くことができるからです。ただ念仏一つで地獄行き間違いのない私がお浄土に生まれることができるのです。