念仏を申すとは宇宙の真理に従って生きるということです
法話
念仏とは「宇宙の真理に従って生きなさい」といういのちのメッセージです。いつも真理に背いて生きている我々に、真理(真如)の方から来ていつもよびかけているのです。すなわち色も形もなく言葉も超えた法性法身が方便法身(阿弥陀如来)となり、阿弥陀如来が南無阿弥陀仏の念仏となりいつもよび続けているのです。たとえばこの世は常なるものは何も無く、常に移り変わっているのに、人間は歳をとりたくない、死にたくない、別れたくない、いつまでも若くいたいと真理に背いて生きているので、真理の方から我々に「真理に従って生きなさい」とよびかけているのが念仏です。念仏者は真理に従って生きているので、『歎異抄』第7条にあるように、天の神・地の神も敬いひれ伏し、魔界外道もけっして障碍することは出来ないのです。それ故念仏者は『無碍の一道」を歩み、迷信や占いや霊や祟りを少しも恐れない力強い歩みが出来るのです。